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品薄でココナッツの価格高騰 タイプーサン向けに100万個追加輸入
品薄でココナッツの価格高騰 タイプーサン向けに100万個追加輸入
2017.02.10
経済・現地企業
ココナッツの価格が昨年から高騰している。供給量が減っているうえ、今月9日のヒンドゥー教徒のお祭り「タイプーサン」で大量に使うことから、さらなる価格引き上げを招いている。連邦農業販売庁(FAMA)は1月31日、不足分を補う形でインドネシアからココナッツ100万個を追加輸入することを決めた。
FAMAによると、通常時も月間100万個のココナッツをインドネシアから輸入する。しかし、今月に限っては国内生産でもまかないきれず、追加で輸入する。
昨年は1個70セントだったのが、現在は同1・3リンギにまで高騰。小売価格になると同3リンギで売っているところもある。あるココナッツ業者はこれまで月3000~4000個を仕入れていたが、現在は1500個しか手に入らないと語った。
供給減にはインドネシアの事情がある。これまでココナッツ生産に従事していたインドネシアの農家が、コメや野菜などに生産を切り替えてしまい、ココナッツ農家数自体が減少。さらに、FAMAによると、インドネシアでも豪雨による洪水が発生し、ココナッツ農家を直撃し、生産量を減らしている。タイもインドネシアからの輸入に頼っており、価格面での競争が激化し、価格高騰に拍車をかけている。
ヒンドゥー教徒はタイプーサンのときにココナッツを割って祝う習慣があるため、全国のヒンドゥー寺院がこの日のために毎年ココナッツを大量注文する。年一回のお祝いで信者にとって重要な産物となっており、来年以降も同様の事態が起きかねない。マレーシア連邦消費者協会は「輸入だけに依存できない」とし、政府に対して国内でのココナッツ生産量を増加させる研究に資金を割当てるよう求めている。(Mtown)
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