
不動産市場の減速、売れ残り物件が増加
不動産市場は減速傾向にあり、住宅不動産及び商業不動産の両方で今年第1四半期に売れ残った物件の割合は全体の16%にのぼっている。
マレーシア国家不動産情報センター(NAPIC)によると、今年第1四半期に発表された住宅・商業不動産8万1894ユニットのうち買い手がついていないのは1万8908ユニット。94億リンギ相当の物件が売れ残っており昨年第4四半期から比べて15・9%の増加となっている。
不動産市場の景況感は軟化しており、生活費も上昇傾向にあることから消費者の購買力が落ちている。
今年第1四半期に発表された住宅物件1万1542ユニットの大半の価格が50万1リンギから100万リンギの価格となっている。小規模オフィス(SOHO)やサービス付きアパートメント4808件の価格は25万1リンギから50万リンギだった。
プトラジャヤやラブアン、ぺルリスでは2015年及び2016年第1四半期に新たな住宅ユニットは発表されなかった。
不動産・住宅開発業者協会(REHDA)は、今後も買い手がつかない不動産物件の数が増えると予想している。REHDAは政府に対し状況を改善するための対策をとるよう打診している。物品・サービス税(GST)導入による消費者の負担増加やバイヤーの需要に応じた造りの物件が少ないこともも不動産市場の低迷につながっているという。(8月28日)