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国内のイスラム金融貸付高、大幅成長の予想
国内のイスラム金融貸付高、大幅成長の予想
2017.03.03
経済・現地企業
マレーシア国内のイスラム金融産業を通じた貸付残高の成長率は、非イスラム銀行セクターの貸付残高の増加率を上回ると見込まれている。マレーシア金融当局は、イスラム金融セクターの国際的な競争力向上のため取り組みを続けている。
アライアンスDBSリサーチは、イスラム金融を通じた貸付残高の年平均成長率(CAGR)は2016年から2020年までの期間に12%となり、非イスラム金融の2%と比べて大幅に成長すると見込んでいる。
中央銀行バンク・ネガラは各銀行の貸し付け額の40%をイスラム金融を通じたものとするという目標を提示している。主要銀行8行のうち、7行は目標を達成できていない。
アライアンスDBSリサーチは、マレーシアの人口の多くをイスラム教徒が占めることから今後、商品のイノベーションを通じてイスラム金融が大きく成長すると見込んでいる。また、タイミングを見計らいイスラム銀行セクターで吸収・合併が行われる可能性もあると指摘した。
一方でフランクリン・テンプルトンは今年のスクーク(イスラム債券)供給量は多い状態が続くとの見解を示した。金融サービスやインフラ、公益事業セクターが下支えし、投資機会を創出するという。(2月22日号)
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