中小企業向けハラルロゴ、来年1月にも導入か

マレーシア・イスラム法人研究所（Ikiam）は9月29日、来年1月にもイスラム教徒が経営する中小企業向けに無料で発行する新ハラルロゴ2つを導入する計画であることを明らかにした。29日付英語紙『マレー・メール』（電子版）が報じた。
Ikiamのシャムスディン事務長によると、新しく導入する計画のロゴは、イスラム教徒が製造した商品向けとイスラム教徒が製造し、すでにハラル承認を受けた商品向けの2つ。
前者は自宅で少数生産している、いわば家内工業的な零細企業向けなどに発行。イスラム開発局（Jakim）は自宅生産の商品向けは認めていないうえ、また零細企業にとって承認には時間もお金もかかることから、こういった企業育成のためにも必要と事務長は強調した。
また、後者のハラル承認商品向けのロゴについては、商品の原材料を追加で承認するため。非イスラム教徒もハラル商品を「清潔で高品質」として認識して求める傾向があり、追加の原材料の証明で非イスラム教徒への市場拡大を目指す。また、この証明にはイスラム教独特の清めの儀式を行ったことも含める。Jakimは製造成分や過程などを確認するだけで、清めの儀式の実施については要請していない。
IkiamはJakimなどとすでに協議に入っいるもようで、近く再び会合をもつ。ロゴ発行やコンサルタンと承認手続きなどすべて無料で行い、寄付金などで賄いたい考えだ。（Mtown）