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経営環境悪化で日本たばこ産業、シャーアラム工場を閉鎖

2017.05.19 経済・現地企業
JTIマレーシアはセランゴール州にあるシャーアラム工場を年内に閉鎖する。採算がとれないためだ。これに伴い約270人の従業員を解雇する。
競争相手のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(M)も昨年3月、ペタリンジャヤ工場を今年中に閉鎖する方針を発表していた。230人を解雇する。
JTIマレーシアは、日本たばこ産業(JT)の国際部門子会社、JTIのマレーシア法人。上場企業だったが、2014年6月に上場を廃止した。
工場閉鎖の理由として経営環境の悪化を挙げた。マレーシアではほかにフィリップ・モリスも活動しているが、たばこ税の大幅引き上げと密輸たばこの増加が3社共通の悩みの種だった。
ニールセンの調べによれば、紙巻きたばこに占める密輸たばこの割合は、15年の36・9%に対し、16年12月は57・1%。この結果、合法たばこの販売が減少した。
JTIマレーシア工場は輸出もしていたが、東南アジア諸国連合(ASEAN)域外輸出で自由貿易協定の恩恵を受けられなかったという。
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