MSMが砂糖の販売価格の上限撤廃要請、原料高騰受け
2016.12.02 経済・現地企業MSMマレーシア・ホールディングスは政府に対し、砂糖の小売販売価格の上限を20~30%引き上げるよう要請した。
マレーシアの砂糖市場の65%をコントロールしているMSMは、精製前の砂糖の価格が上昇していることから販売価格を引き上げるべきとの考えだ。砂糖の調達コストは今年年初から40%近く上昇しており製糖事業を行うMSMのマージンに影響を及ぼしている。精製前の砂糖の調達コストは同社の生産コストの80~90%を占めている。砂糖の小売価格の上限は現在、1キログラム当たり2・84リンギに定められている。
MSMの今年第3四半期の売り上げは6億3310万リンギと前年同期の5億4649万リンギからは増えたが、純利益は2330万リンギと前年の6380万リンギから減少した。原材料コストの上昇とリンギ安の影響を受け、減益となった。