首相 ブミプトラ向け新経済変革ロードマップを発表 包括的に競争力強化を狙う

ナジブ首相は4月19日、ブミプトラ（マレー人および少数民族）向け経済変革ロードマップ（BETR2・0）を発表した。2011年から2016年までのロードマップに続くもの。これまで公共事業を中心に経済に特化していたが、教育や健康、社会文化といった分野を含め、ブミプトラの包括的な競争力を高めることが狙い。ただ、具体的な施策については明らかにしていない。
2011年に首相が発表して実行されていたロードマップでは主にインフラ整備向けの公共事業にのみブミプトラ企業の参加を高めさせる狙いがあった。これに伴い、これまでにブミプトラ企業は542億4000万リンギ相当を獲得し、公共事業への参加比率も47・2％に達している。MRTスンガイ・ブロ－カジャン線の建設事業ではブミプトラ企業159社が請け負ったといい、首相はその成果を強調した。
ブミプトラの人材育成で企業の高い経営能力を通じて、非ブミプトラや外資系企業とも太刀打ちできるようにする。また、福祉向上など包括的に援助し、さらなる世帯収入の増加も狙い、2020年の先進国入りを目指したい考えだ。（Mtown）