小売成長率は昨年1・7%、今年は3・9%成長の見込み
2017.04.06 経済・現地企業リテール・グループ・マレーシア(RGM)は、昨年第4四半期の小売り成長率は大方の予想を下回る0・3%の低い成長にとどまったと発表した。2016年通年の成長率は1・7%で、前年の1・4%は上回ったが低い水準だった。昨年通年の売り上げは978億リンギだった。
小売成長率は、マレーシア小売業協会(MRA)のデータを元にRGMが算出したもので、第2四半期の7・5%をピークに2四半期期連続で成長の鈍化傾向が続いている。RGBは消費者の財布のひもが堅い状態が続いていると分析。今年第1四半期についても消費マインドが低い状態が続いていることから、0・9%程度にとどまると予想している。
RGMのタン・ハイシン社長は、リンギ安が物価上昇をもたらしたことが消費者心理を冷え込ませたと指摘した。RGMは今年通年の小売業売り上げについて、先の5%成長予想を3・9%に下方修正。売上額は1016億リンギと予想している。(3月22日号)