中小企業専用の市場 証券取引所が6月に開設
2017.02.20 経済・現地企業ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)は6月末までに、中小企業のみ上場できる専用市場を開設する。タジュディン・アタン最高経営責任者(CEO)が8日、「インベストASEAN」フォーラムで明らかにした。
タジュディン氏によると、市場開設準備は最終段階にあり、6月中には証券委員会の認可を取り付ける考えだ。
政府主導で、小規模企業、中堅企業300社の情報を収集する作業が進行中だ。機関・個人投資家にこうした企業の魅力を知ってもらうためだ。
中小企業専用市場は2部のACE市場同様、利益実績のない企業も上場を申請できる。個人投資家のうち株売買に参加できるのは資産家のみ。
中小企業専用市場の開設は、新規株式公開(IPO)を増やす狙いもある。IPOは2010年以降、減少傾向にあり、昨年は12件にとどまった。
メイバンクによると、今年はマレーシア、タイのファンドによる域内IPOへの投資が期待できる。(2月10日号)