中国銀行、マレーシアを東南アジアの拠点に
2016.11.18 経済・現地企業中国銀行はマレーシアを拠点とし、東南アジア諸国連合(ASEAN)市場向け事業を展開する計画だ。中国政府が掲げる「一帯一路」構想に基づく計画で、今後は域内事業を強化させる。
香港に拠点を置く中国銀行(香港)ホールディングスは10月17日、中国銀行(M)(Bocマレーシア)を親会社の中国銀行から買収、合併している。マレーシアとタイ、インドネシア、カンボジア、ベトナム、フィリピンの支店も買収対象となっている。Bocマレーシアは中国銀行(香港)を親会社とし、今後は域内市場向けの事業を展開することになる。
マレーシアではインフラ整備プロジェクトにかかわる中国企業向けのサービスを継続し、中国企業によるASEAN市場への参入の手助けをする。
Bocマレーシアはサラワク州クチン、ジョホール州ムアルとジョホールバル、クアラルンプール、セランゴール州クランとプチョン、ペナンに支店を持つ。近くマラッカにも支店開設を予定している。
同社の今年第2四半期の税抜き前利益は前年同期比39・07%増となる3485万リンギだった。今後は資産管理やクレジットカード事業など各種銀行サービスを強化させる。香港事業に倣い新しい商品を発表していく方針だ。(11月7日)