2016年の輸出額目標 達成は困難=政府
2017.01.06 経済・現地企業ムスタパ・モハメド通産相は12月21日、2016年通年の輸出額目標の達成は困難との見通しを示した。2015年輸出額の伸びを2~3%増と目標としていたが、10月までのデータを基準にすると難しいと判断している。
一方で、2017年の輸出額の伸びは2・7%増と同相は予測している。商品輸出や電気・電子製品の輸出が依然として高いとした。
また、医療や教育、観光といった分野は今後の成長が見込まれ、現在のこの状況では観光分野が経済効果に大きな影響を与えるとも語った。
政府は現在、イランやスリランカとの自由貿易協定締結を検討しており、また環太平洋経済連携協定(TPP)から米国が離脱する可能性が高いことから、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に今後注力する。これまで16回にわたる協議が行われたが、東南アジア諸国連合(ASEAN)と他の6カ国との間のギャップが大きいことから進展がまだみられない。2月に東京で次の協議が行われる予定だ。
同相は今年の投資状況については、製造業への投資が増加するとみている。原油国際価格が1バーレルあたり50米ドルを維持すれば、石油・ガス部門での投資が増えるだろうとの見解を示した。(Mtown)