ユーグレナ、MJIITらと新規藻類の同定・単離に成功
2022.06.27 日系企業動向微細藻類をベースとした食品や燃料を開発するユーグレナ(本社・東京都港区)は6月27日、理化学研究所(理研)微細藻類生産制御技術研究チーム、マレーシア工科大学・マレーシア日本国際工科院(MJIIT)准教授の原啓文(現東京大学特任准教授)、MJIITの研究チームとの共同研究により、マレーシアの泥炭地で採取した微細藻類の中から、脂質を生産する耐酸性の新規藻類・テトラスティココッカスの同定・単離に成功したと明らかにした。
今回単離したテトラスティココッカスは、酸性および弱アルカリ性のpH条件下で高い増殖率を示し、炭素数が16から18の長鎖脂肪酸を多く蓄積することを確認している。
なお、本研究成果は、学術雑誌『Journal of Applied Phycology』(2022年5月22日付)に掲載された。
ユーグレナは、2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。
微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っている。