パナソニック・マレーシア、第1四半期は36%の減益
2022.08.25 日系企業動向パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアが発表した、2022年第1四半期(4~6月)の純利益は、前年同期比35.9%減の1145万リンギとなった。材料費や生産コストの上昇と、売上の減少が見られたため。
減収は、一部のキッチン家電の生産が2023年度上半期中(4~9月)に段階的に終了することの影響を受け、販売数を減らしていること、炊飯器事業の終了、さらに一部の部品の調達先である中国で引き続き新型コロナウイルス感染防止のためのロックダウン継続で、サプライチェーンの混乱していることが足を引っ張った。
今後について同社は、「ウクライナ危機の長期化、中国のゼロ・コロナ政策の影響を受け、世界のサプライチェーンに混乱が続いているため、2023年度も厳しい状況が続く」と予測。「原材料や構成部品の価格上昇を伴うことで、インフレ圧力がさらに厳しくなり、個人消費の減退が起こる可能性がある」と述べている。