バイオ燃料のユーグレナ、ジョホール州でプラント開設を検討

航空機向けなどのバイオ燃料を生産するユーグレナ（本社・東京都港区）は12月14日、国営石油ガス大手のペトロナス、伊石油大手エニ（Eni）と3社でパートナーを組み、マレーシアにおいてバイオ燃料製造プラントを建設・運営するプロジェクトを共同で検討していると明らかにした。
このプラントは、ジョホール州にある東南アジア最大級の製油所・石油化学コンプレックスのペンゲラン・インテグレーティッド・コンプレックス（PIC）での建設を予定している。
パートナー3社は現在、本プロジェクト実現に向けた技術的・経済的な実現可能性評価を共同で実施しており、2025年中の本商業プラント完成を目指して、2023年中に3社間で最終的な投資決定を行う見込み。
原料処理能力は年間約65万トン、バイオ燃料（SAF、HVO、バイオナフサ）の製造能力は最大で日産1万2,500バレルとなる見通しだという。
ロイター通信によると、総出資額は総額10億ドル規模で、ユーグレナの持ち分シェア30％を見込むという。
プラントの原料処理能力は年間約65万トン、原料は、使用済み植物油や動物性油脂、植物油の加工に伴う廃棄物、将来的には微細藻類由来の藻油など、食料生産と競合しないバイオマス原料を使用する予定、としている。