INPEX、サラワク州でのCCS事業で協定
2023.02.18 日系企業動向INPEX(本社・東京都港区)は、サラワク州内の二酸化炭素(CO2)濃度の高いガス田CO2を対象とした、CO2の回収・貯留(CCS)プロジェクトの開発に向けた共同協力協定をサラワク州営ペトロレウム・サラワク(PETROS)と締結した。
サラワク州におけるCCSプロジェクト開発は、CO2排出削減に寄与するだけでなく、同州内の産業をはじめ、マレーシア全体の脱炭素化を加速することが期待される。
CCSは、発電所や工場等の事業活動により排出されるCO2を大気放散前に回収し、船舶やパイプラインを用いて輸送した後、枯渇した石油やガスの貯留層などの地下層に貯留することで、適切にCO2を保管・管理する技術。
INPEXおよびPETROSは、今後サラワク州における石油天然ガス開発やその他の産業から排出されるCO2を対象とする経済性の高いCCSソリューションを構築すべく、CCS関連の技術および実施方法に加え、プロジェクトの対象となる施設の特定、経済性評価や事業スキームの検討を含むプロジェクトの実行可能性調査を行なうとしている。