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前の四半期から大幅改善 JACTIMの景気動向調査-2021/04/01
前の四半期から大幅改善 JACTIMの景気動向調査-2021/04/01
2021.04.01
日系企業動向
マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)はこのほど、「第71回景気動向調査(2021年上半期)」を発表した。
この調査では、JACTIM会員企業552社に対し、1月20日~2月19日にかけて質問したもので221社から回答を得た。
コロナ禍による影響から、これまでほとんどのDIが悪化。とくに前回(2020年下半期)は過去最悪水準まで落ち込んでいたが、今回は全てのDIにおいて前期からの反動もあり大幅な改善がみられた。一方、今年下半期も引き続き改善が続くかは、感染の一定程度の収束による経済活動の本格化がカギとなるだろう。
「業況判断DI」は、マイナス11・8ポイントと、2018年下半期から6期連続のマイナスとなったが、コロナ禍前を上回る水準まで回復。前回、同調査開始以来で最低となったが、今回はその反動とみられる。また下半期予測は今期比16 ・8ポイント増のプラス5ポイント。
「従業員数DI」はマイナス1・8ポイントとなり、4期ぶりに不足に転じた。下半期予測はマイナス8・6ポイントで従業員数は不足気味となる見方が広がっている。
「業界の需給判断DI」は、需要回復によりマイナス1・4ポイントと、前回(2020年下半期)のマイナス34・8ポイントから大幅に改善した。下半期はさらに改善してマイナス0・5ポイントに上昇するとの予測となっている。
「業績に影響を与える要因」については、前回調査に続き、コロナ禍が業績に最も影響を与える要因となっているものの、その割合は約8ポイント減少した。要因として挙げられている「マレーシア経済動向」「為替動向」は、例年の調査と同様に今回も高い水準となった。加えて「中国経済動向」「米中貿易摩擦」が微増した。
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