石油資源開発、カナダのシェールガス権益をペトロナスに譲渡-2021/05/17

石油資源開発株式会社(JAPEX)は、子会社 JAPEX モントニー(JML) を通じて参画しているカナダシェールガスプロジェクトについて、JML が保有する 本プロジェクトの鉱区権益 10%すべてをオペレーターのマレーシアの石油開発大手ペトロナス傘下のペトロナス・エナジー・カナダ(PECL)に譲渡すると明らかにした。
このプロジェクトは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州北東部に位置するノース・モントニー地域において、シェールガスの開発・生産を行うもの。JAPEXは2013 年 4 月に JML を通じて参画し、シェールガスの開発生産に加え、同州における LNG プロジェクトの事業化検討を進めていた。その後、事業環境 の変化などにより LNG プロジェクトの検討を 2017 年 7 月に取りやめたものの、当社は PECL およびパートナーとともに、開発計画の最適化による本プロジェクトの価値最大化を図ってきた。
しかし、コロナ禍の影響の長期化やコロナ後の新常態がもたらす構造変化、さらには世界的な脱炭素化の急速な進展など、川上事業を取り巻く環境は一段と厳しくなることが想定される。こうした状況において、JAPEX はJMLの業績を早期に改善することは困難であると判断したという。