マレーシアからの訪日人数、12月はわずか60人-2022/01/25
2022.01.25 日系企業動向日本政府観光局(JNTO)が発表した2021年12月の外客統計によると、全世界からの訪日外客数総数は1万2,100人にとどまった。2021年の通年でも
24万5,900人と、コロナ禍前の2019年と比べ99.2%減った。これは、新型コロナウイルス感染拡大防止策の⼀環として国境をまたぐ往来が制限され、⽇本においても観光目的の⼊国が引き続き認められていないことによる。2021年の通年統計は、2020年を下回っただけでなく、JNTOが訪⽇外客数公表を開始した1964年以来最低の数値となった。
マレーシアからは60人にとどまり、コロナ前の2019年同月と比べ99.9%減となった。
JNTOはこうした結果について、新型コロナウイルス感染拡大により、マレーシアが日本政府による上陸拒否、検疫強化(検査・待機等)、ビザの効力停止等の対象となっていることが逆風になっていると説明している。
10月11日以降、ワクチン接種完了者の日本への渡航が許可された。ただ、マレーシア国民の日本からの入国について、マレーシアへの出発3日前のスワブ検査と入国時のPCR検査、10日間の隔離及び隔離施設退出2日前のPCR検査受検が義務付けられている。また、ワクチン接種完了者は、マレーシアに帰国した際の隔離期間が7日間に短縮され、条件を満たせば指定施設に代えて自宅隔離が可能になった。しかし、日本政府が観光目的による上陸を認めていない現状では、当面の再増加は望めない状況にある。
なお、マレーシア~日本への直行便は、12月も引き続き大幅な運休・減便となっている。