ITアウトソーシングサービスを手がけるトランスコスモス(本社・東京都豊島区)傘下でマレーシアのフィンテック企業ソフトスペースは、クレジットカードのJCB(本社・東京都港区)と資本業務提携した。 ソフトスペースは、mPOS(mobile point of sale)のソリューションを中心としたモバイル決済サービスを提供する。決済事業者などと柔軟に接続可能なクラウド型データセンターの強みを活かし、多様な決済サービスをワンプラットフォームで展開している。また、アジアで初めてクラウド型データセンター側で、クレジットカード・デビットカードの認証処理世界基準であるEMV Level2の認定を取得する等、高いセキュリティ技術も保有している。 トランスコスモスは2017年にソフトスペースと資本業務提携を実施。トランスコスモスが提供するコンタクトセンター、デジタルマーケティング、ECなどのサービスにSoft Spaceのモバイル決済サービスを加えることで、オフラインデータも活用したCRMサービスを提供している。 ソフトスペースはJCBから約500万米ドルの出資を受けるとともに、マレーシアでのJCBカード発行および加盟店獲得業務に関するライセンスを付与された。今後、ソフトスペースのTap on Mobile端末を活用し、マレーシアでのJCB加盟店ネットワーク拡大やモバイルでのカード発行を行う。一方JCBは、ソフトスペースの端末を活用しASEAN域内の金融機関に対する新たなマーケティングソリューションを提供する。 同時に、マレーシアのベンチャーキャピタルであるRHL社もソフトスペースに資本参加を行う。トランスコスモスもソフトスペースの株式を新たに取得し、持株比率は約3割となりました。