メニコン、クダ州新工場に6.5億リンギを投資-2022/03/02
2022.03.02 日系企業動向コンタクトレンズの生産、販売大手メニコン(本社・名古屋市)は、完全子会社でペナン州を拠点とするメニコンマレーシアが、クダ州クリム工業団地に、主に1日使い捨てコンタクトレンズを製造するマレーシア初の工場設立のため、6億5,000万リンギを投資すると明らかにした。
この投資プロジェクトは2021年4月にアズミン・アリ国際貿易産業省(MITI)大臣兼上級相がマレーシアの投資家を率いて東京で開催された貿易投資会議(TIM)において協議されたもの。プロジェクトの承認と2022年8月の建設開始は、マレーシア政府が質の高い海外投資の受け入れを歓迎し支援するという継続的な取り組みを示すものとも言える。
敷地面積20万平方メートル内に新たな建物と設備を設置する。工場の延床面積は4万5,000平方メートルで、持続可能な開発目標(SDGs)を見据え、再生可能エネルギーを活用するための太陽光パネルや、室温上昇を防ぐためのひさしなど、環境にも配慮した設計とする。
2025年の生産開始予定時には、約100人の従業員を雇用する見込みで、価値の高い雇用を創出しながら、質の高い投資のためのグローバルなハブとして、マレーシアをさらに最前線に位置付ける。
アズミン・アリ上級相は、「メニコンの高度に自動化された工場設立の決定は、マレーシアが、医療機器のような規制の厳しい産業の高い要求に応える能力と、投資家のビジネス目標の達成を手厚くサポートできるビジネス環境を有していることを表している」と述べている。