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活動制限令、4月28日までの延長が決定

2020.04.10 コロナ
ムヒディン首相は4月10日午後、テレビ演説を通じて「活動制限令(MCO)」を4月28日まで延長すると発表した。 3月18日に発令された活動制限令は当初、31日までの2週間を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大が止まらず今月14日まで延長しており、今回で2度目の延長で合計6週間となった格好だ。今回の決定により、活動制限令の期間が4月23日から始まるイスラム教徒(ムスリム)のラマダン(断食月)にもかかり、バザールの中止やお祈りに影響を与えることになる。国民の間では、長期にわたる制限で疲れも広がっているが、感染者に歯止めがかからないことから医療関係者らを中心に延長を求める声が圧倒的に多かった。 首相は「世界全体での感染者致死率は5.8%に達しているが、マレーシアでは1.6%にとどまっている」と指摘。一方で、1日当たりの感染者数もここ数日は減少傾向にあるものの、予断は許さないと述べた。 制限令の延長理由について、「世界保健機構(WHO)の見解を照らして決定した」と説明。また、新型コロナウイルスが終息するのはまだ数カ月はかかる可能性があるとして「長期戦になることを覚悟しないといけない」とも強調した。 また、首相は今回の演説を通し、これまでの習慣が通用しなくなる「New Normal」な社会を受け入れるべきと表明。「ラマダンバザールに行けない、モスクでお祈りする代わりに自宅で祈りを捧げるなど、想像が難しいことが起きてくるが、これが我々が直面する現実だ」と述べた。さらに、握手をしないこと、石けんで常に手を洗うこと、人との距離を空けることなどを実施して行くよう促した。 首相はさらに、国内の経済状況を鑑み、「一部の特定分野における経済活動を再開できるようにする」と表明。段階的に再開することになるとしている。
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「活動制限令」第23日(4月9日)まとめ
活動制限令の再延長について=在マレーシア日本大使館

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