KLとその近郊などでは事実上見送りへ=「理髪店」などの特定9分野の再開
2020.04.12 コロナ ワン・ジュナイディ起業開発・協同組合相は4月11日、先にムヒディン首相が発表した活動制限令(MCO)中でも再開できる「特定分野9項目」について、感染者ゼロの「グリーン・ゾーン」でのみ操業が再開できるとの方針を打ち出した。これにより、クアラルンプールおよびその近郊や主要な地区では再開が事実上困難となる。
同相は、経済に関する特別閣僚委員会で特定分野の再開について議論を通じ、このような結論に達したと述べている。
また、イスマイル・サブリ国防相は4月12日、起業開発・協同組合相による発言内容を認めた上で、グリーン・ゾーンであっても「(再開可能となった特定分野について)自動的に認められるものではない」とし、通産省(MITI)による精査を経て許可すると述べた。
グリーン・ゾーンのみの営業再開としたのは、今週にも新型コロナウイルス感染者数がピークを迎えるためと見られる。保健省が指定する感染者のいないグリーン・ゾーンは11日現在で全国29地区のみ。クアラルンプールを含むクランバレー首都圏では感染者が依然として増加しており、40人以上の感染者がいるレッド・ゾーンとなっている。また、地方自治体のほとんどが感染者の少ないオレンジ・ゾーンかイエロー・ゾーンで、これらの地域でも営業は再開できないことになる。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は11日「感染者数が減ってきたデータが確認されたら、その翌週以降に理容店などは再開すべきだ」と主張。「3月18日から続いている制限令の措置をそのまま維持する必要がある」としながらも、向こう2週間以内に何らかの緩和策を打ち出すことも計画していると述べた。