新型コロナの治療目指し、既存薬で治験へ=保健省
2020.04.19 コロナ保健省のノール・ヒシャム事務次官(保健総監)は4月19日、新型コロナウイルス対策への国際的な貢献として、近く国内で他の病気で承認を受けている薬を患者に投与する臨床試験を実施するとの意向を明らかにした。
それによると、臨床試験先として国内9カ所の政府系病院を指定。エボラ出血熱などの治療薬「レムデシビル」、抗HIV薬配合剤の「ロピナビル・リトナビル」、悪性腫瘍の治療や抗ウイルス薬として使われる「インターフェロンベータ」、抗マラリア薬である「クロロキン」「ヒドロキシクロロキン」を異なる組み合わせで投与し、その結果をみるという。
投与の際は、陽性ながら無症状の患者グループと、症状のある患者グループにそれぞれ治験を実施する。
なお、こうした治験に当たる行為は、マレーシアの医療当局の規制に合った格好で実施するとしている。
世界保健機構(WHO)は3月、新型コロナウイルスの新薬の臨床試験先の一つとして、マレーシアを選出している。