政府、グリーン・ゾーンの企業活動を緩和も
2020.04.24 コロナ イスマイル・サブリ上級相兼国防相は4月24日、新型コロナウイルスの感染者がいないグリーン・ゾーンでの企業活動を緩和させる方針を示した。保健省が発表したグリーン・ゾーンは22日現在で65地域あるが、首都圏はほとんどがレッド・ゾーンのまま。
国家安全保障協議会(NSC)は現在、グリーン、イエロー、レッドの各ゾーンでの新たな実施要領(SOP)を策定している。各ゾーンでの経済活動内容などについて近く発表するとみられる。
同相は「レッド・ゾーンからグリーン・ゾーンに人を移動させない必要がある」とし、州境や地域の境での検問などを強化させたい意向も示している。
また、保健省は23日、マレーシア最北端のペルリス州で感染者ゼロのグリーン・ゾーンとなったことを発表。州全体で感染者ゼロとなったのは初めて。クダ州やペナン州、ペラ州でも感染者が増加しておらず、近くグリーン・ゾーンとなる可能性がある。
一方で、感染者が多いのは依然としてスランゴール州、クアラルンプール、マラッカ州、ヌゲリ・スンビラン州といった首都圏で、これにジョホール州も多い。政府はこれらの地域を中心に重点的に感染者の抑制に努める考えだ。