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大学キャンパスに足止めの学生、順次実家へ

2020.04.24 コロナ
 イスマイル・サブリ上級相兼国防相は4月24日、全国の国立大学のキャンパス内に足止めの大学生らを順次実家に戻す方針を明らかにした。23日のムヒディン首相のスピーチに沿った形で、早ければ27日に実現する。  しかし、滞在地域がレッド・ゾーンになっている学生は帰宅が許されない。また、キャンパスはグリーン・ゾーンだが、実家がレッド・ゾーンの場合も帰宅を許可されない見込み。  移動は、昼間の混雑を避けるため、午後9時から午前9時までの間に行う。移動手段は政府が用意するが、乗車前にPCR検査を受けさせる。現在住んでいるキャンパス内の寮の前から実家近くの警察署まで送り、そこから警察車両が実家まで送り届けるという。同相は「実家以外にはどこにも行かせないため」と説明しており、学生は監視下での移動となる。  自家用車で移動したい場合は1人1台の乗車を認める。ただ、警察への届け出が必要なうえ、州をまたいだ移動は認められない。  マレー半島からサバ州やサラワク州への移動も同様で、飛行機で着陸後の各空港からは警察が各地に送る。   同相によると、現在までで帰宅を希望している大学生は5万3000人。各大学は学期の再開を行えずにおり、キャンパスの出入りを禁じているところもある。このため、多くの学生は1カ月以上にわたって寮内に閉じ込められた状態に陥っており、両親からは心配の声が挙がっている。
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