CMCOへの各州別の対応=3日夜現在
2020.05.03 コロナ明日4日から取り組みが開始される予定の「条件付き活動制限令(CMCO)」について、州ごとの対応を判明した限りでまとめてみた。
なお、イスマイル・サブリ上級相兼国防相は3日午後、「連邦政府は、各州政府の判断を尊重する」との声明を出している。
ネット上では感染拡大を懸念する声も多く、CMCOの延期を求める陳情が50万件以上に達している。
◆CMCOに対する州・直轄市ごとの対応は次のとおり
・連邦政府の指示通りに対応……クアラルンプール、プトラジャヤ、ペルリス州、トレガンヌ州、ラブアン
・態度保留……ジョホール州
・条件付きで導入……セランゴール州、ヌゲリ・スンビラン州、ペラ州
・導入見送りを決定……サラワク州、サバ州、クダ州、ペナン州、パハン州、クランタン州
・不明……マラッカ州(4日に改めて会議)
◆日本人の就業者、在住者が多い3つの州の対応について:
1.セランゴール州
アミルディン州首相は5月3日午後4時ごろ、CMCOの導入について自身のツイッターで発表した。午前中には「導入しない」旨も発言していたが、条件付きで導入に踏み切る。また、州民は全員が常にマスク着用を義務付ける。
なお、地元メディア各社の報道内容を読む限り、「州が提示していない条件については、国家安全保障協議会(NSC)発表のガイドラインに準ずる」という趣旨の説明にとどまっている。日本大使館からの情報では「州当局と企業の再開について検討する予定」となっている。
州首相が発表した内容は以下のサイトに詳細を記述した。
https://mtown.my/covid-19/0503-102/
2.ジョホール州
ジョホール州はもともと金土曜が週末で、日曜(3日)はメーデー祝日の振り替え休日だった。そのため、連邦政府がCMCOを発布してから一度も営業日がない。
州政府は、Facebookページを通じ、「州としての対応を決めるタイミングが未だ得られていない」とし、「CMCOをどのような形で受け入れるかどうかは、4日の会議の結果を待ってほしい」という声明を出した。
なお、マレーシアの地元媒体は州政府の州務大臣署に回答を求めているが「依然としてレスポンスは無い(5/2 20:00)」としている。
3.ペナン州
4日からのCMCO導入は行わないが、9日をメドに一部ビジネスの再開を目指すとしている。
4.クアラルンプールでの飲食店開放について
クアラルンプール市役所の広報担当者によると、CMCO実施で一般飲食店内での飲食再開を条件付きで認めているが、屋外屋台での飲食再開は認めていないと改めて説明している。