セランゴール州、濃厚接触者追跡アプリを導入
2020.05.04 コロナ セランゴール州のアミルディン・シャリ州首相は5月4日、濃厚接触者の追跡アプリ「SElangkah」(セランカー)の導入を発表した。
新型コロナウイルスの感染防止のためで、感染者が判明した場合に即座に濃厚接触者を追跡することを目的に導入したもので、事業主や顧客を守るためとしている。
事業主は店先や事務所受け付けなどに専用のQRコード(selangkah.mbiselangor.com.myまたはselangkah.myで5日から配布開始)を掲示し、訪問者は出先の訪問先への立ち寄りごとにスキャンしていく。
訪問記録は州政府が保管し、感染者が判明した場合、保健当局が即座にチェック。そこから訪問者の訪問先を洗い出して、濃厚接触者を突き止めるという。アプリのダウンロードは5日から可能で、利用者は電話番号など個人情報を入力することになる。
州首相は韓国を手本にして作成したと語り、「このイニシアチブはニュー・ノーマル(新しい常識)になることを願う」と述べた。ただ、州民全員がダウンロードをして使用しない限りは意味がなく、州首相はそれを認めつつも、衛生第一を考えてダウンロードしてほしいと呼びかけた。
また、連邦政府は先に「MySehahtera」という感染防止アプリを導入。自身や家族の健康セルフ検査や健康状態を自身でモニターできるほか、近くで検査・治療できる医療機関を探し出すこともできる。保健省も利用を強くすすめている。