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警官を名乗る詐欺、女性が86万リンギの被害-2020/05/28
警官を名乗る詐欺、女性が86万リンギの被害-2020/05/28
2020.05.28
政治・社会
パハン州警察商業犯罪捜査局は5月23日、州内に住む女性が警官を名乗る男に85万9500リンギを騙し取られる事件があったと明らかにした。 警察によると、4月24日に宅配業者の従業員を名乗る男が、女性宛にサバ州からパハン州に送られた小包に資金洗浄に関与したとみられる証拠として女性の身分証やクレジットカード番号が見つかったと連絡。その後、警察を名乗る男が電話をしてきて、女性の名前が麻薬事件にも関与していると伝えてきたという。 「警官」は「捜査中は金を引き出せなくなる」と話し、すぐに新しい銀行口座を開設しそちらに貯金を移すよう女性に指示。女性は翌日新口座に約51万リンギを振り込んだ。 「警官」はさらに数日後に「もっと振り込まないと捜査終了後に返金できない」との理由で、女性にさらに容疑者が指定した複数の口座に35万リンギを振り込ませた。この金額に達するまでに振り込み手続きを75回行ったという。 しかし、22日になっても女性は「警官」と連絡が取れず、振り込んだお金も戻って来ないため、「騙された」と気づいた女性は警察署に駆け込んだ。女性は新口座の暗証番号も容疑者に教えていたとみえる。 また、サラワク州でも内国歳入庁の職員を名乗る女性から電話を受けたエンターテイメント業の従業員が税金の滞納金の支払いを求められた。真に受けたこの従業員は1万リンギ超を支払ったが、こちらも詐欺であることがわかり、警察に被害届を出した。 マレーシア国内では電話による詐欺が後を絶たない。政府省庁や警察からと名乗る電話には一切対応しないことが肝要だ。
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