ランカウイ沖でロヒンギャ族269人を拘束-2020/06/10
2020.06.10 政治・社会国家タスクフォース(NTF)は6月9日、クダ州ランカウイ島沖でボートに乗ったロヒンギャ族269人の身柄を拘束したことを発表した。
NTFは8日午前4時ごろ、ランカウイ島のマレーシア国家警察幹部から連絡を受け、海事執行庁(MMEA)職員らを現場に急行させた。漂流していたボートに近寄ると53人が海に飛び込み、逃げようとしたが、全員を逮捕。また、ボートに乗船していた216人の身柄も確保した。船内には女性1人が死亡しているのも発見された。
ボートはエンジンが故意に壊されていた形跡があった。漂流して到着すると国外退去命令とならないためにわざと壊したとみられる。
ランカウイ島には4月初旬にもロヒンギャ族202人が不法に上陸。MMEAが全員の身柄を確保していた。
イスマイル・サブリ上級相兼国防相は8日、「多くの外国人が不法入国を試んでいる」と指摘。5月1日から6月8日までの間に陸海から396人と船長108人を逮捕した。政府は新型コロナウイルスが国外から侵入してくることを警戒しており、国境警備を強化している。