電力料金、各家庭に77リンギの一律減額へ-2020/06/21

活動制限令（ＭＣＯ）期間中の電力料金が高額請求されている問題を受け、シャムスル・アヌアル・エネルギー・天然資源相は６月20日、一般家庭を対象に１カ月当たり77リンギ減額すると発表した。対象期間は４～６月の３カ月間。同相はまた、支払いを遅延している世帯に対しては、９月30日までを限度に電力供給の停止は行わないとしている。
今回の決定を受け、請求額が１カ月あたり77リンギ以下または使用量３００ｋWｈ以下の世帯は４～６月分の支払いは無くなる格好となる。また、すでに支払い済みの世帯に対しては７月の請求額と相殺する。
一部の世帯に対する請求が高額になったことに関し、エネルギー委員会が調査したところ、国営テナガ・ナショナル（ＴＮＢ）が誤った金額で計算したうえ、割引率も政府が設定したものとは異なっていた。同相の発表によると、ＭＣＯ期間中、３０１～６００KWｈの使用量が最も多く、１KWｈあたり51・６セントが本来の請求額だが、同54・６セントで請求していた。さらに、割引率も本来15％だったのがわずか２％の割り引きと計算していたため、請求額が高額となったという。
また、使用量６０１～９００KWhの世帯（使用額２３２・35～３９５・60リンギ）に対する割引幅を広げる。４～９月を対象に２％だった割引率を10％にする。