初の駐車場ミサを開催＝ミリの教会で-2020/06/22

サラワク州ミリのマター・デイ教会で6月21日午前、同教会の駐車場でミサを開催した。信者らは教会内には入らず、駐車場の自分の車に乗ったままミサに参加する初めての試みが行われた。
午前7時に始まるミサの前に、信者らが乗った車が駐車場に次々と到着。車の「ソーシャル・ディスタンシング」を守るため、駐車スペース１台分ずつを空けて100台以上がずらりと並んだ。
ミサの後半では通常、各信者が並んで司教から聖体を受ける。しかし、この駐車場ミサではまず職員が車内にいる各信者に消毒液を渡して手を消毒させたのち、司教が車1台ずつ周り信者に聖体を授ける格好を取った。
同教会のリチャード・ン司教は「信者全員がきてもらえてうれしい」と喜びを示している。ただ、次回のミサからは人混みを回避するため事前登録制にするとも話した。
同教会内では「ソーシャル・ディスタンシング」の確保が難しかったとみえ、このような特殊な形でのミサとなったようだ。なお、現状の規定では、高齢者や12歳以下のミサ参加は現在認められていない。司教は「駐車場ミサで今後はこういった信者も参加できるようになれば」と期待感を示している。"