ASEAN首脳会議　初のオンラインサミット-2020/06/28

第36回東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）の首脳会議が６月26日に開催された。新型コロナウイルスの各国でまん延していることから、各国首脳は各国でオンライン上でのサミットに臨んだ。首脳会議は４月にベトナム・ダナンで行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた。
開会式はソーシャルメディア上でライブ中継された。議長国はベトナム。開会式でグエン・スアク・フック首相は南シナ海での中国船籍の強引な行動に懸念を示し、中国の名指しはしなかったものの、批判した。 　 マレーシアのムヒディン首相はヒシャムディン外相らとプトラジャヤの首相公邸の会議室から参加。首相は南シナ海の紛争について「国際方に基づいて平和裡に解決すべきだ」と主張。紛争は複雑かつ敏感な問題になっているため、地域安定のためにも関係者が平和維持のための協力を求めた。 　 ムヒディン首相はまた、ロヒンギャ族の難民問題についても取り上げた。その際、「資金も収容能力も限界に来ており、これ以上難民を受け入れられない」と表明。「難民受け入れに対して不当に期待されている」とも語り、ASEAN諸国がミャンマーをさらに支援して解決策を導く必要があると述べた。 　 首相は新型コロナウイルスのパンデミックで地域経済の回復にも協力して進める必要があるとも強調した。