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飲酒運転の厳罰化、禁固刑最大20年に引き上げへ-2020/07/16

飲酒運転の厳罰化、禁固刑最大20年に引き上げへ-2020/07/16

2020.07.16 政治・社会
ウィー・カーション運輸相は7月15日、飲酒運転の厳罰化を盛り込んだ道路交通法改正案が閣議で了承されたことを受け、17日にも国会に上程されると述べた。厳罰化の内容は前政権から検討されて来たもので、国会では近く可決・成立される見通し。
飲酒運転の厳罰化については数年前から議論があった。遅々として進まなかったが、今年5月、セランゴール州クランの検問で酒気帯び運転で警察官をはねて死亡させる事故が起きると政府内では一気に改正機運が高まった。
同相の説明によると、現行では飲酒運転をした場合、禁固刑は最長10年と定められているが、改正案では初犯で15年、再犯では20年とする。
また、罰金刑について、現在は最大2万リンギだが、改正後は初犯で10万リンギ、再犯で15万リンギに引き上げられる。
従来規定では、過去の事故歴の有無で処罰内容が異なっていたが、その規定はなくなる見込み。また、処罰はこれまで、禁固刑または罰金刑のいずれかだったが、改正案では両方が科せられるとしている。運転免許証は現行の10年から20年間の免停措置が取られる。   また、酒気帯び運転の基準も厳しくなる。改正案での基準は別表の通り。
同相は国会の審議で「飲んだら車を運転するな。飲酒運転すると20年間牢獄に入ることになる」と強調した。
酒気帯び運転の基準(改正案) ◇呼気中……100cc当たりの濃度が、従来の0.035mgが0.022mgに ◇血中……100cc当たりの濃度が、従来の80mgが50mgに ◇尿中……100cc当たりの濃度が、従来の107mgが67mgに
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