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**週末の読み物** 5月の失業率、さらに悪化し5.3%に-2020/07/18
**週末の読み物** 5月の失業率、さらに悪化し5.3%に-2020/07/18
2020.07.18
政治・社会
マレーシア統計局が発表した5月の雇用統計によると、失業率は前月から0・3ポイント上昇し5・3%と、3月以降、極端な悪化が続いている。新型コロナウイルス感染拡大を受けて3月に発令された行動制限令(MCO)の影響で失職、解雇が相次いだことを示す格好だ。
5月は失業者数も大幅に増えており、前月と比べ8・1%増加の82万6100人に達した。前年同月比では58・9%の大幅増加となっている。
マレーシアの失業率は、過去4年間の平均が3・4%と、雇用環境は比較的安定していた。ところが、新型コロナの影響で、一気に失業者が増加。3月に3・9%に悪化した後、4月には5%と一気に上昇した。 ただ、今後の雇用状況は徐々に好転するという。
統計局は6月について、政府が示している景気対策の実施に加え、「復興のための行動制限令(RMCO)」への移行で、サービス業を中心に業務再開出来たことで雇用が進むだろうとの見込みを示している。さらに7月以降は穏やかながら回復基調を見せるだろうとの予測を述べている。
4月にはマレーシア雇用者連盟(MEF)が、「新型コロナの抑え込みに失敗したら、今年の失業者数が200万人、失業率は13%に上昇する」と試算を発表していたが、こうした最悪シナリオは覆すことになりそうだ。ただ、現在施行されているローン返済の繰延措置が9月末に終了した後、雇用状況が悪化するとの声もあり、予断を許さない。
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