海外帰国者、ＳＯＰ違反相次ぐ -2020/07/25

ペラ州マンジュン地区警察は７月23日、海外から帰国して自宅隔離していた男性（51）が外出したとして罰金１０００リンギを科した。 　 この男性はシンガポールから18日に帰国し、８月１日まで自宅隔離が命じられていた。しかし、男性はこれに違反して外出してレストランで食事をしていたという。 　 一方、サバ州タワウ保健局は23日、帰国者の着用義務となっているリストバンドを捨てた男性を取り調べていると明らかにした。この男性は海外からクアラルンプール国際空港（ＫＬＩＡ）に到着し、ＰＣＲ検査などの手続きを経て入国。その後にタワウに国内便で戻ってきた。
リストバンドを着用していないため、タワウの保健局職員が尋問したところ、男性は「海外からの帰国者ではない」と語っていた。しかし、さらに調べたところＫＬＩＡで記載した所定書類で嘘の情報を書き、リストバンドを捨てていたことが判明。男性は「自宅隔離をしたくなかった」と弁明しており、当局は処罰する方針だ。
ＫＬＩＡではこれまでに、リストバンドが多数捨てられているのが発見されている。隔離中に外出して食事しているケースも複数あったことから、政府は先に自宅隔離措置を取りやめ、24日から強制的に指定施設で隔離する措置に戻した。
違反者が相次いでいることで、公衆衛生などの専門家らは違反者に対して厳しい措置を取るよう求めている。特にウイルス専門のラム・サイキット氏は「公衆衛生を脅かしている」として、罰金だけでなく投獄する措置も必要と主張している。