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**週末の読み物**個人による動画撮影、引き続き「自由に」 -2020/07/26
**週末の読み物**個人による動画撮影、引き続き「自由に」 -2020/07/26
2020.07.26
政治・社会
サイフディン・アブドラ通信相は7月22日、議会で「マレーシアで行われるソーシャルメディアを含む全ての動画撮影にはマレーシア映画振興公社(FINAS)を通じた申請が必要」と述べた。これを受け、国内では「個人のスマートフォンなどを使った動画撮影にもこのルールが波及するのか」と大きな議論を呼んだが、わずか2日後にこれを撤回する格好となった。
こうした問題が勃発したのは、中東のニュースメディア、アルジャジーラがマレーシア国内で番組用の取材を行った際、FINASを通じた申請がなかったため。同通信相は「ニュース用の動画撮影は、ライセンスを必要とする1981年の映画法に準拠しなければならない」と述べたことがこのトラブルの発端となっている。
結局、23日になって、政府は「個人の動画撮影には適応しない」と発表。騒ぎは収まった。同通信相は、「政府はメディアの独立とソーシャルメディアにおける個人の自由の原則を守る」と改めて強調している。
FINASに関わる法律が制定されてからすでに40年近くを経ているが、当時は個人が簡単に動画を撮影して、公衆に向け公開するという前提がなかったことから、今回のトラブルを受け、政府は関係法を現状に即した形に改正する考えをみせている。
なお、同相は今回、メディア組織がニュースドキュメンタリーやオンラインコンテンツを制作するのに、ライセンスを必要とするかどうかは明らかにしていない。
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