統一党　マレー人主体の国民連盟に参加へ-2020/08/17

マレーシア・プリブミ統一党の党首であるムヒディン首相は８月15日、国民連盟（ＭＮ）に参加すると発表した。ＭＮは統一マレー人国民戦線（ＵＭＮＯ）と全マレーシア・イスラーム党で結成する連盟組織でマレー人からなる。 　 ＵＭＮＯのアフマド・ザヒド総裁は「執行委員会で議論し、覚書を作成する」と述べ、歓迎の意を表明した。基本的な文書締結は今後行う。 　 統一党は首相とマハティール前首相らが共同で創設した政党。３月にムヒディン党首が首相が就任すると、異例な選出スキームで選出された首相に反発したマハティール氏が党内野党にまわった。同党は前首相らの党員資格を剥奪し、先に高等裁判所でもこれを支持する判決が下されている。前首相は新たに「闘士党」を立ち上げたが、これにより、統一党から前首相支持の党員が大量に離党する事態となり、一部では支部機能が麻痺に陥っている。
こうした状況を受け、首相はＭＮに参加することで、８月後半にあるペラ州議会補選と次期下院総選挙で勢力を拡大させたい考えだ。