サバ州議会解散の無効訴訟　裁判所が棄却-2020/08/22

７月30日にサバ州議会が突然解散されたことを受け、ムサ・アマン前州首相ら議員32人が無効を訴えていた訴訟で、コタキナバル高等裁判所は８月21日、訴えを棄却した。
裁判長は「州議会解散の承認の州知事の決定に対して違反があったことを示唆するものは何もない」と判断。「被告となった州知事と州首相は州憲法の範囲内で行動した」との見解を示して訴えを却下した。そのうえで解散日から60日以内に総選挙を行うよう求めた。
統一マレー人国民組織（ＵＭＮＯ）のムサ・ヒタム前州首相は州議会で過半数を制したとしてシャフィー・アクダル州首相に辞任を要求。しかし、現州首相は議会を解散して信を問うことにした。 　 前州首相は解散に反発して提訴していた。前首相は即日、判定を不服として控訴することを決定した。なお、州議会選挙の投票日などは控訴裁判が終了するまで確定されない。