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上水への汚染物質流出の工場、無許可で6年間操業-2020/09/08
上水への汚染物質流出の工場、無許可で6年間操業-2020/09/08
2020.09.08
政治・社会
クアラルンプール首都圏の大規模断水の原因となった汚染物質を流していたセランゴール州ラワンの工場は、2014年から無許可で操業していたことがわかった。スラヤン市当局が9月7日に明らかにした。 同市の法人局のジン・マソアド局長によると、これまで2回にわたって工場の操業許可申請を出すよう工場側に要請していた。直近では今年3月で無許可操業のうえ、申請せずに工場を開設したことに対し警告書を発行。許可申請するよう要請したが、無視され続けたという。 この工場は重機や機械のメンテナンスなどを行う工場で、かなり広い敷地を取得している。 また、同局長は同市で無許可で操業している工場が308軒に上っていると明らかにした。申請を拒む工場も多く、同局は改めて申請するよう要請した。それでも申請をしない工場に対しては建物の差し押さえも行うとしている。 一方で、セランゴール州警察は9月6日、汚染物質を流していた工場の従業員2人を逮捕、7日には下級裁判所に起訴された。刑法に基づく、「農業用水や人間や動物に飲食物向けの水道供給を阻害する行為」に対する容疑で、有罪となると最長30年の禁固刑となる。 工場経営陣4人も先に逮捕されており、近く起訴される見込み。このため、州政府側は工場経営陣に対し、数カ月以内の建物撤去を求め、対応しない場合は当局により強制撤去するとの方針を示唆している。
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