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アンワル氏 議会の3分の2を掌握と主張-2020/09/23
アンワル氏 議会の3分の2を掌握と主張-2020/09/23
2020.09.23
政治・社会
野党・人民正義党(PKR)のアンワル・イブラヒム総裁は8月23日、「議会で政権樹立のための説得力のある強力な支持を得て、3分の2を制した」と発表した。「ムヒディン政権は崩壊した」と語り、自身が次期政権を担うことも明らかにした。
今年3月にスタートした現政権は下院定数222人のうち半数ぎりぎりの人数で成り立っている。アンワル氏はブミプトラ中心の内閣になると指摘し、新たな政治協定のために新たな支持議員らと今後協議するという。ただ、詳細については述べていない。
下院における、同氏への支持者数について「5人や10人ではない」と述べ、記者から「3分の2は制したのか」との質問で「イエス」と答えた。ただ、マハティール前首相からの支持はまだ得られていないという。
同氏は「23日に国王に謁見する予定でいたが、入院されてしまった」とし、退院後に謁見して、政権樹立の裁定を求める。 なお、マレーシアの憲法では「国王は、下院議員のうち過半数の信任を得たと判断した議員を首相に任命」と定められている。また、ムヒディン首相に対し「個人的な諍いはないので、協力してほしい」と述べ、何らかのポストも用意する旨も明らかにした。
地元紙『マレー・メール』は先に消息筋の話として、与党で18議席を有するサラワク政党連盟(GPS)の一部が与党から離脱する可能性があると指摘。サラワク州の石油関連の合意事項などに関して統一党や統一マレー人国民組織(UMNO)と意見の不一致が浮上しているとしている。GPSはこれを否定して現政権支持を表明した。
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