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★選挙結果★サバ州議会選挙、国政与党が辛勝-2020/09/27

★選挙結果★サバ州議会選挙、国政与党が辛勝-2020/09/27

2020.09.27 政治・社会
9月26日に投開票が行われたサバ州議会選挙は、ムヒディン首相率いる国政与党・プリブミ統一党(PPBM)など7党で組む「サバ人民連盟(GRS)」が38議席を獲得し、辛うじて単独過半数となって勝利した。
3月に成立したムヒディン政権にとって初の大型選挙で、政権の信任選挙となると共に、サバ州だけでなく全国的に関心を寄せる選挙となった。PPBMを含むGRSが勝利したことで、今後は連邦下院議会の解散時期が焦点となる。首相は27日0時過ぎ、GRSの勝利に祝辞を述べると共に、支持者やボランティアらに感謝の意を表した。
サバ州ではこれまで国政とねじれ現象が起きており、GRSは野党だった。解散前に州政与党だったシャフィー・アクダル州首相率いるサバ遺産党を中心に5党からなる「遺産プラス(Warisan Plus)」は今回、32議席にとどまった。そのほか、無所属での当選者は3人いるが、仮に「遺産プラス」がこの3人を取り込んでも35議席と、GRSに2議席及ばない。
サバ州下院議会の定数は昨年、連邦議会で60議席から73議席への定員増が決まっていた。今回の候補者数は447人で、有権者数は約112万人。投票者数は郵便分などを含み74万9083人で、投票率は66.61%に達した。これについて、州選挙管理委員会は「州内で新型コロナウイルスの流行が止まらない中だったが上々の結果」と満足感を示している。
サバ州議会は7月30日に突然解散された。前州首相が「州議会の過半数を制した」と主張したことで、シャフィー・アクダル州首相が解散権を行使し、選挙となった。また、新型コロナウイルスの感染拡大となる中で異例の選挙戦となった。
政党ごとの得票数をみると、遺産党は23議席と最多で解散前より2議席伸ばした。解散前1議席だったUMNOは15議席を得た。一方、PPBMは10議席にとどまった。今後、州の新首相は国政与党側から選出される運びだが、どの政党が主導権を握るかが課題となる可能性がある。さらにGRSは過半数をわずか1議席上回っているだけで、引き続きサバ州の政界は不安定な状況が続くことになりそうだ。
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