緊急事態宣言の必要なし＝国王-2020/10/26

アブドゥラ国王は10月25日、ムヒディン首相が24日に進言した緊急事態宣言は必要ないと発表した。王宮事務局側が声明を出した。
国王は新型コロナウィルスの感染拡大について「ムヒディン首相のもとで抑えることができる」と述べ、マレー半島各州のスルタンらと協議で、宣言を出す必要はないとの結論に達したとした。
一方、国会議員に対しては現在の状況で不安定にさせる無責任な行動を慎むよう戒める声明も出した。
国王はクラスター感染が各地で多発していることに憂慮を示したものの、政党の理念を越えて一致団結してウィルスから国を守るよう国民と政治家に強く求めた。
ムヒディン首相は24日午後、国王と２時間にわたって協議して緊急事態宣言の必要性を強調していた。国王は25日午後にスルタンらを王宮に招き、数時間にわたって協議した。
非常事態宣言については与野党だけでなく、法律の専門家ら多くが反対の声明を出していた。