ペラ州首相辞任へ＝不信任動議可決で-2020/12/05

ペラ州のアフマド・ファイザル州首相の不信任動議が12月４日に州議会に提出され、賛成多数で可決された。これに伴い、開会中の州議会は９日まで閉会となった。同州スルタンに謁見後、辞任するとみられる。 　 不信任動議は当初、同州の２０２１年予算案の議論の後に州議員から提出されるとみられていた。ところが４日までに州の与野党から緊急動議として提出されたため、州議会は急遽、これを審議し採決に至った。定数59議席中48人が賛成にまわった。 　 ファイザル州首相は前政権の希望同盟（ＰＨ）が州政権を握ったと同時に就任したが、今年３月の政権交代後も再任されていた。 　 スルタンは後任の州首相を選出させるか州議会を解散させるかの選択肢を有しているが、議会解散を経て選挙を実施すると新型コロナウイルスの感染が拡大する可能性が大きいことから、議会に対して新たな州首相を選出するよう要請するとみられる。 　 専門家らは「今後、他の州議会でも同様の動きが出て、政治的不安定感が増す可能性がある」として警鐘を鳴らしている。