ホームマレーシアニュースペラ州首相にUMNO議員、選出に難航極める-2020/12/11
ペラ州首相にUMNO議員、選出に難航極める-2020/12/11

ペラ州首相にUMNO議員、選出に難航極める-2020/12/11

2020.12.11 政治・社会
ペラ州の新たな州首相にサーラニ・モハマド州議会議員(59)が12月10日に就任した。同州王宮で就任宣言をした。サーラニ・モハマド氏はUMNO所属の議員で4期目。これまで州政府の閣僚を歴任した。
4日に不信任動議の提出で州議会で賛成多数で可決されて辞任に追い込まれたアフマド・ファイザル氏(ブミプトラ統一党所属)の後任となったが、選出には難航を極めた。
4日の不信任動議では、定数59議席中48人が賛成にまわって可決された。その後、各党幹部らは断続的に後任について協議。統一マレー人国民組織(UMNO)はサーラニ氏をスルタンに推挙したものの、「多数を得ていない」として却下されていた。その後、UMNOのザヒド総裁もスルタンと謁見したが、事態は解決しなかった。
国政ではUMNOと協力する全マレーシア・イスラム党(PAS)は一時期、州政では「野党になる」と宣言していたが、最後の段階でUMNOと協力することになり、新州首相の誕生に至った。
同州では2021年州予算案の議論が進んでいない。16日には州議会が再開されるため、この日までに新たな予算案を再提出して議論を行う。就任したサーラニ州首相は「時間がないので、(前政権が出した予算案の)大幅な変更はしないだろう」と述べた。10日午後には州閣僚5人も新たに就任した。 
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