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下院議員補選 2選挙区で与党勝利

2018.09.23 政治・社会
現職の下院議員死去に伴う補選が2選挙区で8日にあった。同日に投開票され、与党側が勝利した。2選挙区とも与野党一騎打ちだった。
補選があったのはスランゴール州のバラコン選挙区とスリ・スティア選挙区。バラコン選挙区は行動民主党(DAP)のウォン・シューキー候補が2万2508票を獲得し、野党のマレーシア華人協会(MCA)候補を制して圧勝した。この地区は華人が多いことから野党連盟の国民戦線(BN)はMCAの候補を立てたが、浸透しなかった。投票率は43%。
スリ・スティア選挙区では人民正義党(PKR)のハリミー・アブバカール候補が当選。BNは全マレーシア・イスラーム党(PAS)候補を支持して戦った。BNとPASは政治信念などを巡ってこれまで犬猿の仲だったが、この選挙で共闘を組んだことは画期的だった。ただ、共闘の結果が出なかったことで、今後も共闘が続くかどうかは不透明だ。投票率は44%。
与党は8月の補選での勝利を皮切りに今回で3連勝。与党のPKRは近く、アンワル・イブラヒム顧問を国政復帰させるため、いずれかの現職議員を辞職させて補選を実施させる。現在、どの選挙区で立候補させるか選定している
一方、BNの党勢低迷は著しく、今回の選挙でも連敗したことで、根本的な仕切り直しを迫られている。特にMCAの惨敗は目も当たられない状況だ。来年結党60周年を迎えるが、長年MCAを目の敵にしてきたDAPのリム・キットシアン顧問は、「60周年を前に解党の選択も視野に入れるべきだ」とほくそ笑んだ。(Mtown)
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