KLIAでの出入国審査官6人を逮捕 月に30万リンギをもらう職員も
2018.10.12 政治・社会 汚職取締局(MACC)は9月28日、マレーシア国籍の出国禁止の人物や入国禁止の外国人を入国させていたクアラルンプール国際空港(KLIA)の出入国審査官6人を逮捕したことを明らかにした。地元紙が29日に報じた。
出国禁止措置が出ているのは主に高等教育基金公社から奨学金を返済していない者。また、入国禁止人物リストには 社会訪問ビザを悪用していた者や犯罪者、偽旅券を使っていた者がいるが、これまで約200人が出入国をしたことがわかっているという。
禁止措置が出ている者は仲介業者に連絡をつけ、出入国する際に逮捕された出入国審査官が業者に電話をして審査カウンターの番号を通知して通過させていた。業者は審査官らに出入国させた人数に応じて、銀行振込または現金で渡していた。外国人の場合は国籍により異なり、1人あたり600リンギから6000リンギの報酬を審査官らはもらっていた。なかには月に30万リンギ稼いでいた審査官もいたほか、2日間で27万5000リンギをもらっていた者もいた。
MACCは密告により捜査を開始し、豪奢な生活をしている審査官を捜査したところ6人が判明した。(Mtown)