前連邦直轄区相を収賄容疑で逮捕
2018.11.30 政治・社会 汚職取締庁(MACC)は14日、トゥンク・アドナン前連邦直轄区相(68)を逮捕した。クアラルンプール市内の土地取引に関して承認を得られるよう計300万リンギをもらった容疑によるもので、翌日に起訴された。贈賄側のビジネスマンも逮捕されている。
アドナン容疑者は2013年から今年5月まで連邦直轄区相を務め、この間にクアラルンプール市役所所有の土地273・27ヘクタールを不正に開発業者に承認を下した容疑がかけられている。怪しげな金銭取引は97回にも及んでおり、MACCは昨年10月から十数回にわたり聴取していた。
同容疑者は大臣であったと同時に統一マレー人国民組織(UMNO)の幹事長も務めていた。今回の逮捕で、同党の前総裁と前副総裁、前幹事長が逮捕される事態ともなり、UMNOにとってさらなる打撃ともなっている。(『スター』11月14日付と『ボルネオ・ポスト』11月16日付)