サラヴァナン人的資源相は6月12日、外国人単純労働者向けにセクター別の身分証を導入すると発表した。これを導入することで、他のセクターに簡単に転職できないようにしたい考えだ。
同相によると、アブラヤシの価格が上昇し、プランテーション部門での需要が高くなって賃金が多く支払われることになったことが原因で、外国人労働者の同部門への転職が続発。
特に建設部門で働いていた労働者が移ったことから建設現場で労働者不足が発生している。
また、農業部門では課税率が低いため、雇用主が同部門で雇い入れ、他のセクターで働かせているケースもあるという。
新しい身分証の導入ではこういった事例を防止することが狙い。出入国管理局やマレーシア国家警察も容易に身柄を拘束できるようにもなると同相は語った。