クランタン州コタバル高等裁判所は6月12日、麻薬密売容疑で起訴されていた3人に対して死刑判決を言い渡した。政府は先に麻薬密売などの犯罪に定められている強制的な死刑判決を廃止すると発表したが、それ以降初の判決となった。
判決を受けた3人の被告は37~38歳の男で、2018年にタナメラ郡の水田の道端で覚せい剤134グラムを密売した嫌疑をかけられていた。
裁判で被告3人は「現場には着いたばかりで物品については知らない」と主張。捜査時に逃亡も図ったことから裁判長は主張を信用できないと判断し、死刑とした。
危険麻薬禁止法では覚せい剤は50グラム以上を所持していると密売行為とみなされ、死刑が言い渡されることになっている。