ホームマレーシアニュース【新着】国民によるEPF基金の引き出しで、政府の借入利子が増加-2022/03/15

【新着】国民によるEPF基金の引き出しで、政府の借入利子が増加-2022/03/15

2022.03.15 政治・社会
コロナ禍により、経済的に苦しくなった人々に対し、従業員積立基金(EPF)の引き出しを行なったことでポートフォリオバランスが悪化、政府の借入コストが年間8億3,000万リンギ増えるという。
EPFの加入者は、i-Lestari、i-Sinar、i-Citraという3つのEPF特別引き出しスキームを通じて最大7万1000リンギの退職資金を利用でき、1270万人の加入者の58%にあたる730万人以上が恩恵を受け、引き出し額の合計は1010億リンギとなった。
ザフルル・アジズ財相は、国債に当たるマレーシア政府関連証券(MGS)の金利が2020年第3四半期と比較して平均100ベーシスポイント上昇したためであると述べた。
MGSの総発行額は2021年全体で830億リンギに上るが、金利の上昇は、より大きな損失をもたらし、国内金融市場のネガティブなセンチメントを増大させる可能性がある。
同財相は、「EPFによるポートフォリオ・バランシングは、国内の債券および株式市場にマイナスの影響を与える」と指摘。「1回限りの1万リンギの引き出しが許可された場合、引き出しを行える該当者の数は630万人に達し、630億リンギ以上の追加引き出しを伴う可能性がある」と述べた。
もし追加引出しが許可されれば、EPFはポートフォリオの適正化を図るを必要があるという。世界はウクライナ危機のような不安定な市況下にあり、EPFはより多くの海外投資資産を売却する必要も出てくる懸念がある。
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